SPIDER Special Interview
3年間隠し通した秘密兵器

■ 「品質」を求める番組と「情報」で見る番組の切り分け

――SPIDERで、他に気に入っているところはありますか?

 映像の人とか、ビデオをやっているメーカーには理解できないスピード性がありますよね。Blu-rayとかってトレイが開くまでだけでもイライラしますからね。

――今後のSPIDERに期待することは?

 やはり地上デジタル放送には対応してほしいですね。自分が出ている番組を含め、もっといい状態で残しておきたい、という思いがあります。Blu-rayとかを使えば、ハイビジョン画質で録画して残しておくことはできるんですが、わざわざ予約して録るのは面倒なんですよね。一度、SPIDERに慣れてしまうと、もう戻れない。

――SPIDERで見つけた番組はその後どうしているんですか?

 そのあと、ちゃんとDVDに焼いていますよ。2007年は28枚焼いていますしね。今日も保存し貯めた番組を徹夜してDVDに焼いていたんですよ(笑)。

――ドラマとかも保存するんですか?

 いや、保存をするのは自分が出ている番組と良いドキュメンタリーくらいです。
 ドラマとか大事な番組とかは結局、後からDVDが出たらそれを買っちゃうことが多いので焼きません。やはり最初からDVDで買った方が、画質や音質はいいんです。そのあたりは、クオリティーを求めるか、ただ情報として欲しいのかで違ってくると思います。
 SPIDERは情報収集の道具として割り切って使えば、こんなに便利なものはありません。

――こちらのご自宅の地下には、よく雑誌などでも取材されているスゴいホームシアターがあるそうですが……。

 そうなんです。それで前は地下に行ってビデオとかもじっくり観ていたんですが、最近ではめっきり地下に行くことが減ってSPIDERっ子になってしまいました(笑)。

[2008年6月 聞き手:有吉昌康(PTP)/文・構成:林 信行/写真:庄司直人]

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